2000.8の「ヤマザキ3行日記」
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#2000.8/28 「百年物語」(だったか)とかいうドラマをやっていた。全部をちゃんと見たわけではないが、脚本は橋田某だそうだ。 |
#2000.8/27 Jリーグ・オールスターには、森○先生と一緒だった(「モリオカ日記」#2000/8/27)ようだが、かつてヤクルト戦を見に行って、持病のギックリ腰になったと言っていたが、今回は大丈夫だったのだろうか。 |
#2000.8/24 アニメのキャラクターについて語る資格は、私にもないのだが、世代や性別といったカテゴリーに偏向しない公約数的な属性に照準しながらキャラクターが設定され、公分母的なテーマで仕立てられることが、成功しているゆえんであるにちがいない。つまりは、社会の酵母とでもいうべき神話や伝説なわけだから、宮崎アニメが遠野物語の方へ近づいたりするのもうなずける。 |
#2000.8/19 休みが長くなってしまった。しばらく書かないと、書くことを躊躇してしまうようになる。それゆえ、しょうもないことでも思い切って書いてしまおう。 今朝こんな夢を見た。応接間のようなところで談話をしている。数人の人と談話しているのだが、そこにいるのは若○○という、少し前に引退した力士である。となりには、女性が座っている。何を話したのかは覚えていないが、お茶を飲みながら、にこやかに談笑しているのである。次の場面では、死んだ元力士と女性の死体が横たえられたところに居合わせている。場所はそれほど広くない屋内のようなところだ。しかも、奇妙な死体で、二人は両手首を長さもまちまちに切り取られて、それが体の横に並べておかれている。足首もあったやもしれぬ。私は心中のようなものだろうかと、ぼんやり考えている。そこで夢は終りである。しかし、考えてみれば、二人とも両手首がない心中というのは考えにくい。あるいは、他殺であったやもしれぬ。 |
#2000.8/10 私の書いた(#2000.8/9)意味での「〈ナルシシズム〉及び〈メタ・メッセージ性の消去>」は、「商品としての〈プライベート・スタイル〉が、(大文字の言葉が効力を失った時代に相応しく)巧妙にそのメタ・メッセージ性を隠蔽しつつ流通していく」と言い換えられるのではないか、というモリオカくんのまとめ(モリオカ日記#2000/8/10-2)は、メタ・メッセージ性がなくなっているわけではないという意味で、「隠蔽」とも言えるが、隠蔽というよりは戦略的なものだといった方が合っている気がするな。 (書くことを思いついたら、思いついた範囲でだけ、ダダダダダ〜と打つから、場合によるが、中身を書くのは15分くらいなもんだろう) |
#2000.8/9 前々から気になってたところだけども、キムタクのドラマやCMの語り口を見ていると、妙に私的で親密な語りかけの調子を感じる。といっても、それは見ているこちら側へのではなく、路上で二人の世界に入り込んだカップルを見たときのような、当人同士の、である。エステのCMの場合などは、ビデオでとられているかのような設定と画像で、それがCMであるからこそなおさら、視聴者側へのメタ・メッセージ性をそぎ落としたような感じを受ける。 |
#2000.8/7 私の『パニック』への好意的評と、村上春樹『ダンス・ダンス・ダンス』への低評価(「モリオカ3行日記」#2000/8/7)は、書かれた年代の時間的な差を勘案しているところがある。が、それにしても確かに、意味をめぐる強度をどう構成しているかという点で、よく似たテーマを持っている。ダンスしながら「こんなことしても意味ないよ」とカッコよくだが自嘲的につぶやく〈無意味発見型〉の物語と、「意味はないが、かといって他に意味のあることがあるわけじゃないから、たいくつしのぎにやってる」という<無意味前提型>の物語という差くらいはあるかな。 |
#2000.8/4 開高健「パニック」(新潮文庫)を読んだ。え! なんでそんなの読んでんの!? などとは聞かないものだ。大して意味はない。この小説は、昭和32(1957)年に発表されている。 「今度の災厄は君がどうジタバタしたってかないっこないんだよ。最大のエネルギーを使って最大の損失になるんだ。これほどむだなことはない。おまけに、上層の奴らはこの事件に手を焼いて責任を全部君にかぶせてくるかもしれないんだ。そこを、君、どう計算しているの?」 「立身出世」や「使命」といった「意味」に殉じる大義名分を語るではない、「たいくつしのぎですよ」という答えは、強度にのみささえられているわけだ。 |
#2000.8/1 月が変わったので、色だけ変えてみた。どうだろうか。 さて、保坂和志が、意外と読まれている気配が感じられるか(モリオカ#2000/8/1)。文庫になったものも増えてきたようであるし。何でも野○啓○先生もご推輓だそうじゃないか。畑中氏も読んでおった。 |
Yoshimitsu YAMAZAKI
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