2002.06の「ヤマザキ3行日記」

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#2002.06/30    ケータイの電磁波問題

 W杯もブラジルの優勝で閉幕。
 久々に雑文に記事を書きました。ケータイの電磁波問題について書いたのだが、私が知らないだけで、電車などで禁止されていることには、きちんとした理由があるのかもしれない可能性は残る。もしそれがわかったら、またその時点で、訂正の文章を書きたいと思う。

#2002.06/18    W杯 日本vsトルコ、韓国vsイタリア

 日本対トルコは、0-1でトルコ、韓国対イタリアはゴールデンゴール2-1で韓国。
 おそらく日本での予想は、これらの逆であったろう。
 日本対トルコは、雨中の試合となって、パス回しを駆使した攻撃ができなければ勝機がない日本のパスミスがめだった試合だった。
 日本の試合ではスタンドにトルコのサポータの姿も見え、どうかするとトルコのサポータに日本人らしき姿も見える。ところが、韓国はすごい。スタンドには、見た限り韓国のサポータしかいない。スタンドは真っ赤。予選リーグのときにはおよそ80万人が街頭で応援などと報道されていた。そこまでの光景は、今の日本で生じるとは考えにくいだろう。
 そういう光景と通じるものを感じたのは、金大中大統領が就任したときの選挙の報道だった。留学生が、選挙の結果を見ていたという話から、韓国の様子をうかがい知ったのだが、報道などで知られるその熱狂的な関心と騒ぎの大きさに、今の日本との大きな違いを感じた。
 今のW杯の韓国での騒ぎは、日本の東京オリンピックに比されたりする。どの程度有意な比定なのかわからないが、日本でオリンピックのあった前後の時代は、日本でも熱狂的なデモ騒ぎがあった頃だ。
 韓国とアメリカとの試合のときには、オリンピックのスケート競技での意趣返し的な盛り上がりがあったと報道されていた。実際、シュートを決めた韓国選手が、スケートのジェスチャーでスタンドに応えているシーンを日本でも報道していた。試合前から、日本では聞かれることのない「反米」デモ的な盛り上がりを見せていたのには、9.11よりこの方アメリカ批判がむずかしいなどと言われていたので、目を引かれた。
 日本のオリンピックは、少なくとも日本人にとって戦後の復興・経済成長のある種の達成感と宣揚、また、そのことの世界からの認知を浸透するに寄与したと思われるが、このW杯は、韓国においていったいどんな意味をもつことになるのだろうか。

#2002.06/09    W杯

 日本対ロシア戦で、日本が勝ち、日本はW杯で初勝利。
 対戦前から、「日露戦争」だなどとスポーツ紙は書き、都知事は冗談で日本の勝利は北方領土の返還にかかわるなどと言っており、「戦争」のメタファーが熱狂をかきたてていたようだが、筋書き通り!? この「国民戦争」は日本の勝利に終った。
 ロシアでは、暴徒化した集団が、日本食レストランを襲撃したり、車を放火するなどの騒ぎがあったとの報道だ。死者も1人でているという。日本の旗をもったり、日本のユニホームを着て歩かないようにと呼びかけているとのことである。
 拙宅の家人もシュートが打たれるたび、ロシアのチャンス=日本のピンチのたびに絶叫し、まだシュートが決まる前から、「もー、これやから、日本はあかんにゃわ、これでシュート打たれて、おしいところで勝利を逃しましたとかいっておわるんやは、はぁ"ー、もうあぶないとこやったわもー」等、終ってしまった視点まで先取りしつつ、期待と不安と諦めのごっちゃになった興奮のなかで、にわかアナウンサーになって大変なものであった。突然の絶叫が近所にひびくようで、そっと窓を閉めたものである。

YAMAZAKI Yoshimitsu
E-mail:yymzk@fo.freeserve.ne.jp