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2002.09の「ヤマザキ3行日記」

#2002.09/30    屍体と清掃

 近頃、葬儀場が増えているのかどうか、うちの近辺にも建設中のところがある。
 高齢化社会の到来は、葬儀需要を拡大すること間違いなしで、はやその足音が聞こえているということなのかとの感慨も深い。
 私の住む市の市営葬儀事務局が通勤路にあるのだが、そこは市のゴミ収集車の駐車場と同じ敷地内に建つプレハブである。最初見たときには、いささかぎょっとしたものだ。「死」が生活空間から遠ざけられているなどという議論がずいぶん前からあり、「死」が極度に観念化(イメージ化)するとともに、屍体の扱いが極度に即物化するという二極化の傾向が指摘されているが、そういう現実を突きつけられたような気持ちになった。
 しかしながら、ペットなどの埋葬・火葬は、清掃局の管轄になる。「屍体」と「清掃」との近接。
 ペットを飼う人はかなり多いと思われるが、ペットが死んだときには、どうしているのだろうか。私は、一度ハムスターを埋葬した。どことは言えぬが、桜の木の下に埋めたことがある。が、それも、ほんというとまずいところであったかもしれぬのである。考えてみると都市部では、土の露出した地面そのものがない。あったからといって、そこらに埋めるわけにもいかない。どこか遠くの目立たぬ山林にでも埋めに行くかと思っても、適当なところもすぐには思いつかない。屍体は生ものであるから、休日を待ってくれない。最近では、業者でも受け入れるところがあるようだし、自治体の清掃局でも扱うようだが、犬・猫のようなペットならそういうところにも持っていく人は多かろうが、魚やハムスターなどの比較的小さな動物の場合はどうしているものか。けっこう考えものだ。

#2002.09/17    日朝会談のニュース

 日本の首相小泉が北朝鮮を訪問、北朝鮮の金正日総書記と会談。日本人拉致問題について金総書記からの謝罪があり、拉致された日本人4名の生存と6名の死亡(この他に2名の死亡)が発表されたとのニュースが流れていた。
 北朝鮮には、国交正常化の実現に向けて動くことによって、テロ支援国との国際的な認識をずらすこと、日本からの経済援助を得ることなどの意図があり、日本および米国には政治上の安定をねらった関係緩和などのねらいがあったなどと報道されている。あくまで、国際政治上のかけひきとして、今回の会談があったとの認識だ。
 他方、報道の主眼は拉致問題の方におかれ、拉致された人の家族へのインタビューや会見の模様が流れていた。そこでは、死者が多数にのぼる不幸な知らせに結びついてしまった日本政府のこれまでの対応の遅れを非難する声もあがっていた。家族にとってみれば、日本政府も北朝鮮も、ともに許し難い対象なのである。「日本人」だからといって、「日本政府」の北朝鮮への対応に感謝してみたり、仕方がなかったなどとは言わない、率直に自らの立場(拉致された者をもつ家族としての立場)から発言する姿がいささか印象的だった。

#2002.09/14    いざ免許センターへ

 自動車教習所を卒業。AT限定免許だったせいもあって、順調に修了。
 自動車教習所というと、指導員が意地悪で口が悪いなどと言われていたが、そういうことは全くなかった。どこでも、少子化のせいもあって、教習所の評判なども学生集めにひびくのだろうか。いたって親切なものであった。多少、細かい指導が面倒だという感じの指導員や、やたらと教科書的な指導をまくしたてて肝心な技(実際の運転上の、あるいは検定でチェックされる)について丁寧に教えてくれないという程度のことである。
 調べてみると、自動車免許の取得率は、65%ほどで、男性で75%くらい、女性で55%くらいとのことである。それも、高齢者まで含めてのことであるから、年齢が下がれば取得者の比率は高い。
 教習所の教室の壁に貼ってあった記事には、大阪府でもっとも交通事故の多い路線は、国道170号、中央環状線、国道1号線なんだそうだ。すべて近々走ることになりそうな路線である。

#2002.09/01    

 いつの間にやら、秋の気配を感じ始めた。毎日30度をこしているのだが、朝晩はだいぶ涼しく、空も秋模様。ああ、労働の秋。

YAMAZAKI Yoshimitsu
E-mail:yymzk@fo.freeserve.ne.jp