オリンピックがはじまった。
　日本のニュースを見ていると、日本の選手のことを応援して報道するから、おーおーガンバレガンバレと思って見てしまうが、試合の様子を見ていると、やはり他の国の選手の方が素人目に見ても段違いでスゴかったりする。
　アナウンサーや解説のコメントと世界共通の映像との落差がおおきい。
　日本の選手のときには、やたらと興奮して甘いコメントをしているのに、他の国の代表選手がすべっているときには、冷めている。しかし、それはどう見てもさっきの日本の選手とは段違いでスゴイ滑りをしていたりする。案の定、終ってみれば金メダル。そんなのにであうと、いったいどこ見てコメントしてんだと思わされる。
　これは、ある意味、見ていて楽しい。複眼的な視点でアイロニックに画面が構成されてしまうからだ。

　週末のニュース番組見ていたら、「食玩」ブームなるものがあることを知った。
　グリコなどのおまけ商品が大流行なのだそうだ。（どこで売ってんだ？）
　知らなかった！
　最近のは、ずいぶん精巧にできたミニチュアのフィギュアがおまけになっているようで、３０代くらいを中心にかなり売れているらしい。
　昔買えなかった物欲を今満たしているとニュースではかたっていた。
　考えてみると、大学時代に、酔うとアニメの主題歌を歌うのが好きな奴が、けっこういた。脂ぎった髪を３ヶ月くらい伸ばしたようなのが、嬉々として歌っているのをみて、どうかしていると思ったものだが、この世代には、少年時代のノスタルジアを色濃く持っているのがいるようだ。
　ひるがって、どうなのだろうか、今の小中学生などにも、やはり何かのコレクションの流行があったりするのだろうか。

　外務大臣の更迭、狂牛病騒ぎとからんで雪印食品の買い取り牛肉不正事件の捜索でニュースはにぎわっている。失業率は、5%後半にどんどん増えて、「日本売り」の進行がニュースになっている。ソールトレークでの冬季オリンピック、Ｗ杯サッカーと続くイベント。
　素朴な話、十年以前とくらべて、格段に国際関係が濃厚にからんだニュースが主流を占めている。
　今、いったい何がどう変わっているのか。わかっているようで、わかっていない。