第1巻 『不合理ゆえに吾信ず』1939〜56 1998.04
- 不合理ゆえに吾信ず Credo, quia absurdum.
- 洞窟
- 台湾遊記――草山
- ドストエフスキイの方法
- 素朴なものへの感動
- 小説に肉迫(肉体と幻想)
- ランボオ素描
- 花田清輝『復興期の精神』
- 花田清輝『錯乱の論理』
- 即席演説
- 太宰治、追悼
- 意識
- 寂寥
- 売れない賞
- 何故書くか
- 中村真一郎『シオンの娘等』
- 野間宏『青年の環』第一部
- 断崖病
- 潔癖症
- ものいうオルゴール
- あらゆる発想は明晰であるということについて
- ノーマン・メイラー『裸者と死者』
- 虚空
- 武田泰淳『異形の者』
- 煙草のこと
- 野間宏『青年の環』第二部
- トルキスタン旅行
- 探偵小説の運命
- 心臓病について
- 政治をめぐる断想
- 偽書と神話
- 一枚のエルンストの絵に――塙書房『文学読本』
- 安部公房『壁』
- ニヒリズムとデカダンス
- 椎名麟三『赤い孤独者』
- 現代に生きる苦闘――椎名麟三『赤い孤独者』
- 平和投票
- 『鎮魂歌』のころ
- 椎名麟三『永遠なる序章』
- あまりに近代文学的な
- 安部公房のこと
- 武田泰淳小論
- 弔詞
- 『びいどろ学士』
- 探偵小説の新領域
- 荒正人
- 本多秋五
- 『禁色』を読む
- 石川淳の顔
- 観念の自己増殖――十九世紀的方法
- 三冊の本と三人の人物
- 堀辰雄
- 大井広介夫人
- 農業綱領と『発達史講座』
- 歴史のかたちについて
- 臓器感覚
- 二十世紀文学
- 一九五四年十大ニュース
- 還元的リアリズム
- 迷路のなかの継走者――読者について
- 対立者の論理
- ロビンソンの読者
- 批評基準の退化
- アンドロメダ星雲
- 「近代文学」創刊まで
- 詩人の或る時期
- 島尾敏雄を送る
- 加藤周一『ある旅行者の思想』
- 椎名麟三『美しい女』
- 長篇の時代
- 武田泰淳『風媒花』
- 光速者
- 灰色の人生
- 自己消費の情熱
- 島尾敏雄『われ深きふちより』
- 病歴
解題――白川正芳
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第2巻 『偉大なる憤怒の書』1952〜46 1998.07
- ダニューブ
- 偉大なる憤怒の書――ドストエフスキイ『悪霊』研究――
- フランドル画家論抄
- 間奏語抄デイアプサルマタ
- 〔参考〕 血のダニューブ
解題――白川正芳
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第3巻 『死霊』1945〜95 1998.02
- 自序
- 一章 癲狂院にて
- 二章 《死の理論》
- 三章 屋根裏部屋
- 四章 霧のなかで
- 五章 夢魔の世界
- 六章 《愁いの王》
- 七章 《最後の王》
- 八章 《月光のなかで》
- 九章 《虚体》論――大宇宙の夢
- 九章未定稿
解題――白川正芳
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第4巻 『永久革命者の悲哀』1956〜59 1998.09
- 永久革命者の悲哀
- 異常児荒正人
- 大井広介『文学者の革命的実行力』
- 単性生殖
- 知識人と共産主義
- 踊りの伝説
- ドストイェフスキイ論考
- 闇のなかの自己革命
- 後ろ向きのロボット
- 井上光晴『書かれざる一章』
- 未来からの原理
- 格構
- ドストエフスキイの位置
- 武田泰淳
- 椎名麟三
- ドステエフスキイに於ける生の意味
- 三島由紀夫
- 読者と作中人物
- ドステエフスキイの二元性
- 透視の文学
- 古い映画手帖
- 階段と自動車
- 闇のなかの甘美な推理
- 「近代文学」雑記
- 『崩壊感覚』の頃
- 夜の思想
- 予期せざる協力
- 貧困の深さ
- 廃墟と機械人形
- 「人民の敵」について
- 標的者
- 可能性の作家について
- 戦争と科学者
- ストゥルトゥス、ポリティクス
- 闇――組織について
- ジュリアン・デュヴィヴィエ『殺人狂想曲』
- 滑稽感と恐怖感と
- 深淵
- 映画の無気味さ
- 価値転換の試み
- 空間人への出発
- 多様さの傾向
- 戦争と貧困をひきつれて
- 私小説との距離
- 微笑と残虐の謎
- 人工衛星と貧困の解決方式
- 仁戸田六三郎『日本人』
- 中薗英助のこと
- 荒正人『宇宙文明論』
- 映画のなかの日本――木下恵介の映画を見て
- 岩波講座『現代思想』
- 「現代思想」別巻『歴史・人間・思想』
- 乱読の勧め
- フェデリコ・フェリーニ『崖』
- 二十世紀文学の未来
- 目的は手段を浄化しうるか――現代悪の中心的課題
- 椎名麟三の歩み
- 『この目でみたソ連』
- 「椎名麟三」解説II
- 知られざる未来
- 『白痴』寸感
- 戦争の時代
- 或る時代の雰囲気
- 堅固な実体感
- 現実と観念
- 二つの傾向
- 遠近法のさまざま
- 冬の扇
- 指導者の死滅
- 存在と非在ののっぺらぼう
- 指導者の恐怖
- 不死身な作家
- 埋没と発掘
- 山室静『文学と倫理の境で』
- 二つの私信
- 絶望・頽廃・自殺
- 組織と闘争と敵
- 転換点における政治批判
- フルシチョフ主義の秘密
- 「ツクエ」探偵
- 転換期における人間理性
- 酒と戦後派
- 政治のなかの死
- パステルナークの周辺
- 江藤淳
- 政治の中の新しい世代
- 野球放送
- 知識人と大衆
- 権力について
- 「堀田善衛」解説
- アンソニイ・アスキス『私に殺された男』
- ハイマートロス
- 空想のリアリティ
- 江藤淳『作家は行動する』
- 『転向』上巻
- 敵と味方
- 短波放送
- イワン・プィリエフ『白痴』
- 表現の自由について
- 吉本隆明『芸術的抵抗と挫折』
- 積極的な中立主義について
- 知識人と大衆との結びつき
- 中薗英助『死電区間』
- 核弾頭
- 政治の周辺
- 宇宙船
- 本多秋五
- 闇のなかの思想
- 大井広介
- 竹内好
- 小鳥天国
- 火星の植物
- 『貴族の階段』を読んで
解題――白川正芳
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第5巻 『闇の中の思想』1959〜62 1998.11
- 決定的な転換期
- 亡命者についての文学
- 尾崎秀樹『生きているユダ』
- 空間人時代
- 「椎名麟三」解説I
- 憎悪の哲学
- ふくらむ可能性
- 夢について――或いは、可能性の作家
- 木下順二『ドラマの世界』
- ルーム・クーラー
- 堀田善衛『上海にて』
- 体制破棄の姿勢
- 開高健『屋根裏の独白』
- 不思議な犯人
- 安部公房『第四間氷期』
- うえ谷とむこう坂
- 精神の食いちがいのかたち
- レーヴィット『知識・信仰・懐疑』
- ドストエフスキイ『作家の日記』
- 安保体制の見取図
- 革命の意味
- 現代の不思議な対比
- ガウディ
- 堀田善衛『後進国の未来像』
- デモについて
- 唯今漂流中
- 可能性の作家――続・夢について
- 『第三回ソ連作家大会』
- ロベルト・ロッセリーニ『ロベレ将軍』
- 井上光晴『虚構のクレーン』
- 未知を見るもの
- ストロング『人民公社は拡がり深まる』
- 江藤淳『作家論』
- 全学連と救援運動
- 『転向』中巻
- 断崖病について
- 『「愛」のかたち』の頃
- 雑録ふうな附記
- 分裂と連帯
- 海鼠塀の想い出――「新経済」の頃
- 観測者の内界
- ルフェーブル『歴史の証人』
- 現実と透視力
- 大審問官の顔
- 若い日の熱気
- 寺尾とし『伝説の時代』
- 北杜夫の「びつくり箱」
- 自己権力への幻想
- 六月の《革命なき革命》
- 堀田善衛と開高健
- 若い文学者に望むこと
- 不可能性の作家として
- 中村光夫『想像力について』
- 武田泰淳
- 不可能性の作家――夢と想像力
- 自由とは何か
- 椎名麟三『罠と毒』
- 野間宏小論
- 井上光晴『死者の時』
- 暗い戦慄
- 選挙について
- ローマン・グーリ『アゼーフ』
- 現代的知性の構図
- 書かでもの記
- 暗殺の美学
- 喋るセキセイ
- 文学者の性理解
- 本多秋五『物語戦後文学史』
- 大沢正道『バクーニンの生涯』
- 開高健『過去と未来の国々』
- 「永久革命」
- 渋谷定輔『野の魂と行動の記録』
- 無記憶型
闇のなかの思想――形而上学的映画論
- 死の意味
- 心のなかの国境
- 二つの明暗
- 創造と記録について
- 無自覚な汚れ
- 記憶の不思議さ
- 戦争と革命のあいだ
- 白と黒のなかの物体感
- 奇妙な過渡期
- 永遠の裸体
- 感動と恐怖の二重構造
- 慣習からの離脱
- 悪魔観の退歩
- 暗さの魅力
- 裁きの論理
- 未来への恐怖
- 事実の内的過程
- 動と静のリズム
- 州境いの河
- 死の上の生
*
- 『過去と未来の国々』を読む
- 龍の法螺
- 構成と思想の図式
- インテリゲンチャ論
- 短篇への要望
- 精神病型
- 宇宙のなかの人間
- 竹内好『魯迅』
- 松沢弘陽『マルクス主義における思想と集団』
- 死者の哀悼者へ
- 倉橋由美子『人間のない神』
- 津田道夫『国家と革命の理論』
- はじめの頃の島尾敏雄
- 福永武彦『ゴーギャンの世界』
- アンケートへの答I 党について
- サド裁判を傍聴して
- いいだ・もも『斥候よ 夜はなお長きや』
- エレンブルグ『わが回想』
- 《なし崩し》の季節
- ドストエフスキイにおける表現
- 党と大衆団体について
- 悲劇の肖像画
- 澁澤龍彦『黒魔術の手帖』
- 社会主義のなかの「罪と罰」
- アンケートへの答II スターリン再批判について
- 純文学の建設見積書
- 丸山真男『日本の思想』
- 抑圧の武器と反逆の武器
- 寝ている者の傍らで
- 大量殺人と国家
- 江藤淳『小林秀雄』
解題――白川正芳
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第6巻 『影絵の世界』1962〜64 1999.01
第7巻 『ドストエフスキー』1964〜68 1999.03
- 白夜のなかの表情
- 『カラマーゾフの兄弟』鑑賞
- 乳房について
- メフィストフェレスの能動性
- 辻邦生『モネ』
- 原民喜の回想
- 緑いろのヴェニュス
- 戦後文学十九年の回顧
- 共産党と共産主義
- 渋澤龍彦『夢の宇宙誌』
- 大江健三郎『個人的な体験』
- 平野謙
- 渋澤龍彦『サド侯爵の生涯』
- パネルの上の黒いランプ
- 「犀」創刊に寄せて
- 宗左近『河童』
- 戦争と革命の変質の時代
- 少年時代の漱石
- Z・マウリーナ『ドストエフスキー』、ルネ・カナック『ネチャーエフ』
- 革命の変質
- 森崎和江と第三の性
- 現代の六無斎
- ニヒリズムの双生児
- 「自己批評」について
- 講演嫌い
- このごろ
- 一冊の本『白痴』
- 性的人間
- 武田泰淳の苦行
- 大原健士郎『日本の自殺』
- レオーノフ『泥棒』
- 棄権について
- 私の古典
- 梅崎春生を悼む
- 往年の詩的味わい
- 証人エレンブルグ
- 梅崎春生の挿話
- 二つの射殺
- 闇のなかの神仙
- 癌とそうめん
ドストエフスキー――その生涯と作品
- 成長する作家
- 幼年時代の魂の形成
- 青年時代の精神の形成――『貧しき人々』
- ペトラシェフスキイ事件、シベリヤ、『死の家の記録』
- 苦悩の準備期
- 作家の変貌
- 『罪と罰』
- 『白痴』
- 『悪霊』
- 『カラマーゾフの兄弟』
- ドストエフスキイの位置
*
- カントとの出会い
- 高橋和己『憂鬱なる党派』
- 夜道のちようちん
- 岡本潤『罰当りは生きている』
- 近況
- 『憂鬱なる党派』の時代
- 暗黒の夢
- 思索の坩堝
- 高見さんのサーヴィス
- 田村隆一の姿勢
- 二重操作の顔
- 沈黙について
- 廃墟の頃
- 大岡昇平『俘虜記』
- 梅崎文学碑と椎名麟三
- 武田泰淳『冒険と計算』
- 『悪霊』にとらわれた時代
- 栗田勇のコレスポンダンス
- 自在圏
- 無言の業
- 椎名麟三の心臓
- アンナ・ゼーガース『トルストイとドストエフスキー』
- 『悪霊』――私の古典
- 平野謙『知識人の文学』
- 『死霊』の思い出
- 金の鍵
- 立原正秋の印象
- 変幻
- 無言旅行
- 忘れられた探偵
- 犬・小鳥・人間
- 石堂淑朗のこと
- 劇化困難な兄弟たち
- 政治における共感の難かしさ――アラン・レネ『戦争は終つた』
- 石川三四郎の僅かな想い出
- 飢えの季節――梅崎春生
- 自閉の季節――知識人の栄光と堕落
- 黒いランプ
- 外と上からの解放――『パリは燃えているか』
- 自然と存在――戦後文学を中心として
- 魂の二重性――『マドモアゼル』
- 女のいる風景――南良太郎についての断片
- 論理と詩の婚姻について――真継伸彦への返事
- 事物の変化の瞬間――『忍者武芸帳』
- 存在のどんでん返し
- 毛沢東の条件反射
- 運命的なシリーズ
- 悪徳と美徳の組合せ――『アルジェの戦い』
- 顔の印象
- 巨大な無関係――『欲望』
- 神の白い顔
- 中井英夫『虚無への供物』
- 白内障
- 茫々二十年
- うちの先祖
- 飢えのなかの鶏
- 追跡の魔
- 『資本論』と私
- 先駆的な道ならし
- フォークナーの映画
- 宇宙の鏡
- 辻邦生のこと
- 映画と国家意識
- 真実の多面性――『絞死刑』
- 古賀剛のこと
- 小鳥の記憶作用
- 宿り木の上の小鳥
- 安吾と雄高警部
- 文学は何をなし得るか
- 武田泰淳『貴族の階段』
- 浮遊する足――一木平蔵
- 武田泰淳――作家と作品
- 裂け目の発見――文学的小伝
- 暗黒の一体感
- 夢のかたち
- 味めくらの弁
- 「魔法の森」の啓示
- 日沼倫太郎君を悼む
- 一枚の魔女の図に
- 『死霊』の背景
- ヨーロッパの記念碑
解題――白川正芳
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第8巻
第9巻
第10巻
第11巻
第12巻 対談・座談「討論・ドストエフスキイ全作品」 2000.01
- 文学と現実――蔵原惟人を囲んで
蔵原惟人・荒正人・佐々木基一・平野謙・本多秋五・埴谷雄高
- コメデイ・リテレール――小林秀雄を囲んで
小林秀雄・荒正人・小田切秀雄・佐々木基一・平野謙・本多秋五・埴谷雄高
- 文学者の責務
荒正人・小田切秀雄・佐々木基一・平野謙・本多秋五・埴谷雄高
- 討論・ドストエフスキイ全作品
荒正人・赤岩栄・椎名麟三・矢内原伊作・片山修三・埴谷雄高
- 『悪霊』をめぐって
佐々木基一・福田裕・本多秋五・平田次三郎・埴谷雄高
- ドストエフスキイをめぐって
木寺黎二・中村真一郎・埴谷雄高
- 『死霊』と『序章』をめぐっって
椎名麟三・埴谷雄高
- 小説の表現について
中村真一郎・武田泰淳・梅崎春生・三島由紀夫・寺田透・野間宏・椎名麟三・埴谷雄高
- 反時代的精神
岡本太郎・花田清輝・椎名麟三・関根弘・安部公房・埴谷雄高
- 日本最大のロマン『大菩薩峠』をめぐって
荒正人・大井広介・小山清・高橋(石眞)一
- 第一次戦後派の基盤
野間宏・武田泰淳・椎名麟三・中村真一郎・堀田善衛・中村真一郎・埴谷雄高
- 戦後文学の理念
武田泰淳・野間宏・椎名麟三・梅崎春生・堀田善衛・中村真一郎・埴谷雄高
- 戦後文学の技法と方向
野間宏・武田泰淳・椎名麟三・梅崎春生・堀田善衛・中村真一郎・埴谷雄高
- ドストエフスキイを語る
米川正夫・吉村善夫・野口啓祐・荒正人・本多秋五・山室静・奥野健男・中田耕治・日野啓三・飯島衛・寺田透・佐古純一郎・原卓也・埴谷雄高
- 現代革命の展望
江口朴郎・竹内好・丸山真男・埴谷雄高
- 革命の論理と平和の論理――続・現代革命の展望
丸山真男・竹内好・江口朴郎・埴谷雄高
- 科学から空想へ――人工衛星・人間・芸術
荒正人・安部公房・武田泰淳・埴谷雄高
- 現代芸術の創造性――マンフォードの論文をめぐって
加藤周一・寺田透・佐々木基一・埴谷雄高
- 政治的状況と芸術
丸山真男・埴谷雄高
解題――白川正芳
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別 巻 資料集、復刻『死霊』 2001.05